俺たちSpartanic Rockersの
波乱万丈な Story vol.042
東西対決!!OLD SCHOOL NIGHT
今や一大バトルイベントとなっている、OLD SCHOOL NIGHT(主催アドヒップ様)。
この第一回目の開催にお誘いいただいた我々SpartanicRockers.
現在は、Poppin’、Lockin’、Breakin’と全てのジャンルを網羅したイベントですが、発足の第一回目はBreakin’のみのイベントだった。
我々はこのイベントのエキシビションで招聘されたほか、個人的にはスイスのB-Boyであるベニーとタフキッドを呼べないかという相談を受けました。
ベニー、タフキッド といえばスイスのバーゼル(Basel)出身のB-Boy。
この当時Basel City Attack (バーゼル シティー アタック)というチームで活動していた。
彼ら2人は当時としては考えられないようなパワームーヴのスキルを身に着けていて、世界にその名前が浸透しつつある状態であった。
スイスを拠点とする我々Spartanicのスイスメンバーは当然彼らともつながりがあったので、イベントを主催されていたアドヒップの原田さんに彼らを紹介し、無事に2人を招聘することが出来た。
一方、我々Spartanicは、バトルに向けて準備をしていこうという話で、練習を開始!
豪は前述した、PANICREW の活動のため、参加は不可能という事で、我々は4人だけでこのバトルに挑むこととなる。
4人という人数はチームバトル的には結構少なく不利な状況であった。
それならやっぱりルーティーンを用意して戦うしかないなという事で、俺はある日ツヨシを、当時練習させていただいていた目黒区民センターに呼び出す。
ここでまた衝撃の事件?
練習日当日、ツヨシはビッコを引きながら松葉杖で登場!!
ツヨシ : 「宮田君、すいません、骨折しちゃいました!」
俺 : 「・・・・」
しばしの沈黙の後
俺 : 「よし、じゃ、松葉杖を使ったルーティーンでもやるか!」
前述のとおり、もともと5人というのは、ブレイクのチームにしては決して多い人数ではないが、豪が活動できないので既に4人。
当時佐久間さんは以前に比べてBreakin’をやっていない状態となると、ブレイクメインのメンバーは3人。
うち主力のツヨシが欠けてしまっては全く話にならない状態になる。
とにかくどんな状態であってもツヨシにも参加してもらわないと!!!
・・・と言う事で、俺の松葉杖の提案となる。
後から聞いた話、
俺が平然と「松葉杖を使ったルーティーンでも作るか」と言った時、ツヨシは
「この人鬼だな」って思ったらしい(笑)
何と思われようが、ツヨシなしでは成立しない今回のイベント。
俺はツヨシと松葉杖を使ったルーティーンを考案、練習し、なんとか形に出来るようにした。内容は俺たちっぽく結構笑える「おバカ」な流れ。
松葉杖をボートのオールに見立てて2人で漕ぐふりをして、最後は松葉杖を中心に2人で逆立ちフリーズという流れだった。
この松葉杖ルーティーン、その後は幸運な事に、骨折したような状態でバトルに挑むようなケースには遭遇しなかったため、この時が最初で最後、1回限り使用の幻のルーティーンになる!
ちなみに、ツヨシはこの後アキレス腱を切ったりなど、またまた松葉杖にお世話になるケースに遭遇するが・・・
そんなこんなで臨んだ大阪、イベント当日。
今はなきベイサイドジェニーにて開催されたOLD SCHOOL NIGHT。
この日は、ブレイクのチームバトルやショーケースが行われ、大いに盛り上がっておりました。
我々、Spartanic Rockers 対 Bronx のバトルはメインコンテンツの1つとしてイベントの最後の方に行われた。
ここで、この時バトルをした相手、BRONX(ブロンクス)というチームに関して簡単に説明しておきます。
この時のメンバーはリーダーKAZU(カズ)を中心に、
ISOPP(イソップ)、TORU(トオル)、GUNNJO(群青)、BOMI(ボミ)、MG(マグ)、KENSAKU(ケンサク)の7人だった。
年齢は前後ありますが、ツヨシやJOと同じ世代で、勢いのある大阪の若手B-Boy達の集団であった。
このうちの4人
ISOPP、群青、MG、KENSAKU は後に上京し、Perfect Combustion(パーフェクトカンバッション)として活動し人気を得た。
群青はその後タップダンサーに転身し活動中。
KENSAKUはダンスイベントを中心にMC KENSAKUとして様々なイベントで活躍しているのでご存知の方も多いと思う。
当時から天才的なパワームーヴの才能を見せていTORUにMG。
そしてもともとD.I.CREWのメンバーとして活動していたフットワーク中心のボミに、同じくフットワーク中心で、チームをまとめるKAZUという個性的なメンバーの集まりであった。
彼らが当時何が凄かったかといえば、その人気であった。
大阪では人気があるという話しは聞いたが、実際に目の当たりにした状況は、自分の想像をはるかに超えるものであった。
特にこの時、OLD SCHOOL NIHGT はブレイクのイベントで、場所も大阪という事で、会場にはBRONXのサポーターが沢山!!
BRONXはこの当時チームオリジナルのBRONX T-SHIRTSを製作していたんだが、舞台上から見ると会場はこのBRONX T-SHIRTS を着た人達だらけ。
正確に確認しているわけではないですが、自分の体感的には8割~9割ぐらいがBRONX T-SHIRTSを着ていたように感じた。
要するに、会場のほぼ全部がBRONXのサポーターと思って間違いない、スーパーアウェイな状態であった。
この超アウェーな状態の中、バトルは開始される。
エキジビジョンバトルとは言え、スイスからのゲスト、ベニーとタフキッドが勝敗を決めるとういルールとなっておりました。
と言う事は、ある意味「ガチ」です。
「ガチ」と言う事は、負けるわけにはいかないという事でもあります!!!
End of The Spartanic Rockers Story Vol.042
To be continued
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