ぐるナイ 芸能人シルエットクイ! 舞台裏 パート2

先日、8月27日(木)
日本テレビ系で放送の「ぐるぐるナインティナイン」2時間スペシャル!
にて、新企画「芸能人シルエットクイズ!」のお手伝いをさせていいただきました。

今回はその舞台裏レポート パート2 です!

https://www.ntv.co.jp/gurunai/articles/471edff36c8dep3ad1l.html


#トレンディエンジェル の「たかし」さんにダンスの振付と、技の特訓をすることになった自分。
「たかし」さんの場合、ダンスというよりも、運動のブランクが長かったため、多大な体力を消耗する激しいブレイクの練習を長時間やる事は難しい状態でした。

要するに、1回の練習を長くとればいいという話ではなく、出来れば回数をこなして少しずつ体に入れていくという形をとらないといけない。

しかしながら本番までの時間がないというジレンマの中に立たされた。


●練習2日目

ご本人も酒をやめ、炭水化物を控えて、体重を落とすと気合の入った対応でした。

しかしこの時点では、まだオンエアに乗るかどうかの判断は得ていません。

なんとかいい動きを見せて、オンエアを勝ち取りたいところです!!!

この日も振付と同時に、特にウインドミルの練習に重点を置いて行いました。

ウインドミルは最初のうちはヒジを、お腹にくっつけて、体を支える(持ち上げる)ように行います。「たかし」さんは昔よりもかなり太ってしまったので、おなかにヒジが上手く入らないと苦戦しておりました。

この日は、腰が下がらないようにするための足の動かし方について重点的にアドバイスをしながらやりました。

ウインドミルは、非常に体力を消耗するムーヴです。

まるで短距離走です!

要するにブレイクとは「ランニング」的に体力を消耗する流れの随所に「100m走」的なパートが織り込まれてくる、最も激しいダンスなのです。

普段、全く運動していない人が、「100m走」を何本も走れないのと同じように、ウインドミルを何度も練習する事は体力的に厳しいのです。

という事で、気持ちはあるけれど、心肺機能がついていかないような状態で、休み休み練習を続けていきます。

ウインドミルは少し良くなったかな??? 

といった状態でこの日の練習は終了となりました。

「1人で踊っていると絵がちょっと寂しいので、バックダンサー的に一緒に踊ってもらえないでしょうか。」

練習終了後に制作からの相談がありました。

ダンスはポップのパートとブレイクのパートがあるので、両方できる人材でないと務まりません。ということで我がチーム #SpartanicRockers(#スパルタニックロッカーズ) のメンバー #植木豪 に相談し、今回は #TAKAHIRO に手伝ってもらう事にしました。


●練習3日目

この日は「たかし」さんと同じ、吉本興業に所属している、ダンサー #SHUHO も練習に顔を出してくれました。(SHUHO ありがとう)

そして自分と一緒にバックダンサーを務める #TAKAHIRO も練習に初参加です。

そしてこの日、
正式に番組出演決定のお話を頂きました!

やった!!

後はご本人に頑張っていただき、踊りと技の精度をどれだけ高められるかという勝負になってきます。ディレクターからの動きに対する意見などを汲みとり振付を修正し、スピード感を上げた動きに変更。

バックダンサーとして自分とTAKAHIROが入った状態の振付を完成させました。

この時点で本番までの日数はあと5日しかありませんでした。
体力的に長時間の練習ができないため、何日にも分けて練習しないといけないという状況。
ということで、このあと3回(ほぼ毎日)練習の予定を入れてもらう事になります。


●練習4日目

ここで予想しないハプニングが発生します!

なんと「たかし」さんケガで練習不能!!

内容を確認するとウインドミルでヒジを入れたところ、肋骨(脇腹のあたり)が強烈に痛く、動きが取れないとの事。

この日は、外科医を受診することになり、急遽練習は中止となります。

本番まであと3日 本当に大丈夫なのか・・・・


●練習5日目
この日は汐留の日本テレビで練習となりました

地下駐車場からエレベーターで上がっていくと、途中階で偶然「たかし」さんが乗り込んできました。

しかし、その姿を見てびっくり。
お腹にコルセットを巻いております!

おーーー、大丈夫ですか???

聞けば、一応外科でレントゲンを撮ったところ、骨は大丈夫だが、かなり痛い・・・との事。

それでも容赦なく迫ってくる本番日。

とりあえずこの日は大事をとってウインドミルの練習は禁止。
(というか痛くてできなかったと思います)
ウインドミル以外の部分の振付練習を繰り返し行いました。

本番まであと2日


●練習6日目
ハンディを抱えた「たかし」さん、最後の練習となる収録日前日

またまた驚くべき事件が起きました!

今回は、練習どころか、本番収録まですっ飛んでしまうかもしれない事件でした。

「たかし」さんが一緒に仕事をしていたAさんと、
別の現場で一緒に仕事をしていたBさんが、
新型コロナウィルスに感染したという話です。

文章にするとややこしいですね。

要するに感染したのはBさんで、「たかし」さんはBさんと仕事を一緒にしていないのですが、AさんとBさんは一緒に仕事をしていて、Aさんと「たかし」さんも一緒に仕事をしているので、「たかし」さんも感染している可能性があるとのお話です。

そこで現在AさんがPCR検査を行い、結果が出るのが、本番前日の夜か、本番収録日の午前中との事。

万が一Aさんが陽性になった場合は「たかし」さんも感染している「可能性」があるため、収録は中止となる との話でした。

これは大問題!

しかし我々にどうにかできる問題ではありません。
とりあえず、AさんのPCR検査の結果を待つしかないのです。
当然この日(前日)の練習は中止となります。


●収録本番日

そしていよいよ迎えた収録本番日。
自分は正直、今回の収録は無くなるのではないかと思っておりました。
そして、朝の10時ごろに、制作スタッフから連絡あり。

Aさんの検査結果は陰性でした!
よって本日の収録は決行します!!

お~ よかった。
せっかくの努力が実を結ぶ!!!

ということで夕方からの収録に向けてスタジオに向かいます。

この日、
「たかし」さんは前の現場の関係上スタジオ入りはかなり遅く、スタジオ入りした時は既に収録はスタートしておりました。

要するに、現場での場当たりやリハーサルは出来ない状態。

しかもそんな中、ディレクターから振付の変更依頼があり、一部変更することに!

これを本番直前にリハーサル室で行います。

体力や間違えるリスクを考えて、最小限の変更にしたものの、ずっと踊ってこなかった「たかし」さんにとって本番直前の変更はかなりのプレッシャーだったと思います。

そうこうしているうちに、我々の収録時間がせまってまいりました。

シルエットにも関わらず、きっちり服やCAPまでそろえた3人!
この辺りは制作スタッフのこだわりを感じます。

スタジオに移動、スタンバイ!!!
いよいよ本番スタートです。

まずは1発目のPOPIN’のパート。
番組では分かり易く「ロボットダンス」と紹介されていました。
「たかし」さん、ここは難なくクリア!!!

謎のシルエットにザワつく会場。
ナインティナインのお2人を始めその他の出演者も全く誰か分からない様子!

練習時に、スタッフの方がボヤいておりました。
人に見せられるレベルの特技で、更に、それが世間的には知られていない。
そんな人、簡単に見つかるはずなく、タレント名鑑を隅から隅まで何度も読んで、しまいには本を投げつけました!!

確かにその通り!

特技だったら芸能活動をする上で公にしているはずだから、基本、知られざる特技なんて芸能人には無いのです。
それでいて、特技として一目おけるようなレベルにないといけないという条件はかなり高いハードル!!!
スタッフの皆様お疲れ様でした。

しかし、「たかし」さんはこの難題をクリアし、見事、番組趣旨にぴったり合うような状態で、出演者をザワつかせておりました。

完全に狙い通りです!!

そして2回目の「ブレイク」パートを迎えます。

肋骨あたりに強い痛みを感じ、最大の課題であった「ウインドミル」の練習はずっとできておりません。

正に本番一発の気合で臨む「たかし」さん。
自分も一緒に踊りながらドキドキしておりました。

そしていよいよその時が訪れます。
なんと「たかし」さん、気合一発!
今までやってきた中で一番いいムーヴをみせました!!
練習ではマックス3周だったところを5~6周も回って決め!!!

これには自分も感動しました!

難易度の高い動きに驚く出演者たちは、結局正解を出せず、幕が開いた時は皆さんかなり驚いた様子でした。

そしてその後即興で、「岡村 vs たかし」のブレイク対決!!!

自分が約20年前に手掛けた、「岡村 vs ゴリ」の戦いが、こういう形でつながっていくとは全く、想像する事もできませんでした。

こうして自分が担当させていただいた、「たかし」さんのダンスコーナーは予想以上の成果を上げて、無事終了!!

帰る前に、岡村氏に「めちゃイケ」でのダンスバトルの件を話し、一言挨拶して帰りました。

長く踊っているとこんな奇跡的なつながりもあるんですね。

そんなメモリアルなお仕事でした。

制作スタッフの皆様、
そしてなにより頑張ってくれた「たかし」さん、
ありがとうございました。

END OF THIS STORY