先日、8月27日(木)
日本テレビ系で放送の「ぐるぐるナインティナイン」2時間スペシャル!
にて、新企画「芸能人シルエットクイズ!」のお手伝いをさせていいただきました。
自分が担当したのは、
「ストリートダンスが踊れる意外な芸能人は誰??」
シルエットで踊る人物を、番組キャストが当てるという、クイズ形式のコーナーでした。
今回も結構印象的な事が沢山起きた現場だったので、ちょっとその舞台裏をリポートします!
https://www.ntv.co.jp/gurunai/articles/471edff36c8dep3ad1l.html
まず、番組の制作からダンス指導の依頼が入ったのは本番もかなり近くなってから。
トレンディエンジェルの「たかし」さんにウインドミルの指導をしてほしいという趣旨から始まり、よくよく聞いてみると上記のような内容で、振付もして欲しいとの事でした。
スタッフから収録スケジュールまで2週間程度しかないと聞いた自分は、
「もしやるなら、すぐにでもやらないと間に合いませんよ」と進言しました。
数日後に初対面の練習がセッティングされた。
印象的だったのはトレンディエンジェルのタカシさんとの初対面。
リハーサル室に入ってきた「たかし」さんに、番組プロデユーサーから
「ダンスの先生です」と紹介された時、
「あ、テレビで見てました」と「たかし」さん。
芸能人に紹介されて、「テレビで見てました」とこっちが言われるのってちょっとおもろいでしょ。
逆だろ! って感じ(笑)
「たかし」さんは自分がレギュラーで出させていただいていたダンス番組「スーパーチャンプル」をよく見ていたらしい。
それを目の当たりにしていたプロデユーサーは
「え、そんな有名な方なんですか???」と思わず一言(笑)
これじゃ、どっちがどっちを紹介しているのか分かりません
さて、本題のダンス
「たかし」さんは、高校生の時に2年程 踊っていたとの事。
当時はウインドミルまでできたが、現在は出来るか不安(以降十数年やってないから)との事でした。
とりあえずやってもらったところ、確かに経験者の動きではありましたが、腰が下がって頭が上がってしまうという、うまく回れない人に良くある症状でした。
なるほど、これをあと数回の練習で改善できるのか・・・
これは大きな課題だなと思っていたところ、
その前に
もっとシンプルで大きな課題が出てきました。
それは
体力!!
ダンスは思ったより体力を使うものですが、特にブレイクは想像以上の体力消耗度です。
制作からは、
「複数回踊ってもらい、最後に答えを出す」・・・という流れにしたいというリクエストが入っておりました。
もちろん、一番盛り上がる大技、”ウインドミル”は最後に持ってきたいというお話。
対して、「たかし」さんはダンスはおろか、運動も10年以上一切していない状態で、体力は自身でも驚くレベルまで低下しておりました。
これで、短いインターバルしかない本番において複数回ブレイクの動きをやって、最後に技を決めるというのはかなりハードルが高い!
「たかし」さんは同じ吉本興業に所属するダンサーのSHUHOにあらかじめ相談をしていて、SHUHOからポップやロボットなどの立ち踊りを間にいれれば、体力の消耗を多少なりとも防げるのではないかという提案をもらっておりました。
確かにその方が現実的。
体力面だけでなく、技のバリエーション的にもブレイクで複数回踊るのは厳しいと考えた自分も、問題がなければそっちのほうがいいと提案しました。
時間がないので、不在の番組ディレクターの判断を待たずに曲を決め、尺もだいたい聞いて仮編集をし、さっそく振付に入ります。
テレビの仕事ではよくある事ですが、とにかく与えられている時間が限られています。
待ったなしの状態です。
さて、「たかし」さんにダンスにまつわる話を聞いていくと、
ダンスをはじめたのは、他局ですが、同じくナインティナインの冠番組「めちゃイケ」の中で行われたダンスバトル。
ナイナイ 岡村 対 ガレッジセール ゴリ
・・・のブレイク対決を見て、「めっちゃカッコイイ」と思って始めたとの事。
なんと、この対決シーンの振付とダンス指導も自分の仕事でした。
約20年も前のこの仕事が、こんなところでもつながるんだなと思うと感慨深い!
しかも、今回も同じく岡村氏の番組で!!
実は、この「めちゃイケ」のダンスバトルシーンを見てダンスを始めたという人が少なくないようで、時々その話を伺います。
自分の仕事も、ダンスシーンの拡大に多少なりとも貢献できているのだなと思うと嬉しいです。
さて、話をダンスの特訓に戻しますが、いよいよ練習に入ろうという段階で、スタッフから語られたのは、とても厳しい条件でした。
今回は隠れた特技という趣旨でやらせていただくので、「特技」レベルと認定されないと出演自体が没になります
!!!
なんと、練習しても没になる可能性がある!
これはキャストにも指導に当たる自分にとっても厳しい条件。
ただ、番組の趣旨はよく理解できる。
スタッフに聞けば、実際に「特技レベル」として認定されず没になった方もいらっしゃるとの事・・・
ここは頑張って、制作に認めてもらわないといけない!!!
ということで、特訓が開始されました。
実はこの後、本番までの短い時間で更に予測しなかった事態がいくつも巻き起こります!!
それについては後半でまたご紹介いたします!