光のアート!

新しい現代アートの姿

先日、EPSON teamLab Borderless なるアトラクション?
美術展?に行ってきました。

これは、自分にとっては初体験な感じの美術展でした。
プロジェクターの利用をメインとして、
幻想的な景色や動物をモチーフにした
アートや、人物や、模様などを様々な場所に映し出して、
それを楽しむというものです。
基本、「音」と一緒になって動いている光や映像のアートでした。

その投影先が、
例えば壁だったり、
天井からつるされた透明な板だったり、
天井だったりと様々。
また空間も傾斜をつけたり、丘のようなものを作ったりと、
フラットな状態とは異なる体感でもなにかを感じられるような演出がされています。

プロジェクターを利用するせいもあってか、館内はかなり薄暗い状態。
作品を展示(上映)している部屋は中に小部屋があったり、
パーティションで空間が区切られていたりと複雑で、
正確に自分の位置を特定することも難しいです。
更に、映像はプロジェクターから映し出されているものなので、
刻々と変化していきます。
だから、個々の部屋の出口にはこの絵があったなどのような認識が出来ず、
自分がどこから来たか分からなくなるケースも何度かありました。
また部屋によっては鏡も多く使われているため、
どこまでがリアルな空間かも分からない状態です。

これはかなり斬新なアートの形だなと思いました。

20年ほど前にNYの近代美術館、MoMAに行った時、
立体アートなるものの展示を見た記憶があります。
それは立体物にプロジェクターで映像を映し出すという作品でした。
始めて見た時は、「これはいったい何なんだろう」
という感想を持ったのを記憶しております。
これもアートなのか???・・・という感想でした。

それが、テクノロジー進化を伴い現代風に昇華したのが
今回のアート作品であると思います。

映し出された映像は、ものによっては
人が触れたりすることによって変化するものもありました。
例えば天井からふってくる「漢字」。
壁に手をつくとその手の方に吸い込まれて行って消えるという仕組み。

または、自分で色を塗った動物(トカゲやワニ、蝶など)をスキャンしてもらうと、
それが会場に登場して動き回るとう仕組み。
さらにそれらの動物は踏んずけるとつぶれたりします!

凄い!!!

アートは平面で表現する絵画や
立体で表現する彫刻や建造物
耳から聞く音楽
などが代表的な形態だと思いますが、
これに昨今はテクノロジーの変化で光や映像が加わってきました。
前述しましたが、これはずっと前から試みられてきたと思いますが、
この10年ぐらいで急激に進化したと言っていいのだと思います。

最近はダンスとプロジェクションマッピングの組み合わせによる表現も見られます。
これがさっき書いたように、
動きによって動的に変化する映像と組み合わせることが出来たら、
さらに大きな広がりが期待できます。

ダンスもアートのうちの一つです。
他のアートとのコラボレーションが実現したら、
今まで想像しえなかったような新しい表現活動が実現するかもしれませんね。

●ダンスに合わせて、光などの映像を後から追加した作品。
踊っているのは自分のチーム、Spartanic Rockers のメンバー「植木豪」