俺たちSpartanic Rockersの
波乱万丈な Story vol.060
スパルタニック ショーケース、後半!
1999年のBATTLE OF THE YEARに参戦したスイスと日本の連合チーム、Spartanic Rockers。
ショーケースは後半戦に突入!
*TOPの画像
上段左から:ZED、MONTY、REMY、俺(TAKEO)
下段左から:TOMO、ツヨシ、佐久間
スイスアーミーのパートが終わったところから、忍者対アーミーの戦いが始まります。
曲はブルースリーの楽曲にHIPHOPのトラックを被せたオリジナルミックス。
途中MONTYとツヨシ、そして俺の組み技ルーティーンがある。
記憶によれば、ダブルダッチのチーム、RUN D CREW の練習を見に行って、そこからヒントを得て作ったような覚えがある。(元の動きを覚えてないので記憶違いかもしれない)
俺達は、当時、新しい動きを考え出すためにいろんな工夫をしていた。
RUN-D CREW の練習には俺とツヨシでお邪魔して、彼らの動きを観察し、ブレイクのルーティーンに応用できそうなものを見つけ出そうとしたのを覚えている。
俺達が「組み技」と呼んでいるルーティーン。
今回もツヨシと俺の組み合わせであるが、やっぱり息が合わないとできないものだ。もっと簡単なものでも、生徒に「組み技」を教えると思った以上に出来ない事に驚く事がある。
スパルタニックロッカーズの組技は、「運動能力」+「お互いの呼吸」の両方無いと出来ない内容だといえる。
忍者とアーミーの掛け合いの後、このパートのラストは、忍者(ツヨシ)とアーミー(モンティ)のヘッドスピン対決!!
蜘蛛の巣状の投げテープを巻きつけて、このパートのフィナーレである。これは佐久間さんがかつてショーでやったアイデアを使ったものである。
ここから謎の仲直り(笑)→ソロパート に移っていきます。
佐久間さんのファンキーアフロ忍者、LOCKIN’ソロから始まり、メンバーが順番にソロをして行く。それぞれのソロの登場前にちょっとした演出が入って順番にソロが行われていきます。
特に面白いのは、MONTYのソロ前。皆がMONTYに覆いかぶさっていくのを軽々とはねのけて踊り始める怪力MONTY!
俺はホントに飛び乗りに行ってます(笑)
そしてその次のツヨシの登場方法。
今では九州男児新鮮組の代名詞のようになっているこのスタイルのルーティーンがB-Boy界にデビューしたのは恐らくこれが最初でしょう。
この後、数年を経て、このルーティーンは更に変化、進化して行きます。
このムーヴ最初の発案はツヨシでした。
ツヨシのソロ終わり、一旦ポーズを決めた瞬間、これでショー全体が終わりだと思う方も多かったと思うが、ここから更に最後の立ち踊りルーティーンパートが始まります。
オルゴールの音から始まる、スパルタニック持ち前の、ちょっとアホっぽい演出からスタート。
軽い組技を経て(俺は意外にこの組技に苦戦し、なかなかまっすぐ立てなかったのを覚えている)全員でのカノン(時間差で動いていくムーヴ)、組みのルーティーンと続く。
動きは決して難しくはないが、全体で見せられるように工夫されている振付である。
こうして我々のショーケースは無事終了となった。
ソロなどでは多少ミスもあったが、全体では大きなミスもなくなかなかの出来だと感じた。
今から見ると甘いところも多々あるが、当時の我々にとっては精一杯の内容であった。
特に海を越えたスイスと日本、住む場所も、言葉も、考え方も違う2か国で一つの作品を作り上げるという行為はかなり大変だったため、それを成し遂げた達成感は強く感じることができた。
さて、あとは結果を待つのみだ。
ショーの印象としては、前年度のチャンピオンであるROCK FORCE CREW は、前年の印象が強すぎたせいもあり、それと比べるとインパクトは少し薄まっていた。
しかしながら新規に加入したリビールのテクニックや独特な流れには驚くべきものがあった。
そしてBAG OF TRIX 。彼らのショーはまた独特で面白く、テイストとしては、我々スパルタニックロッカーズと共通するものを感じるショーである。フットワークのオリジナリティが際立っていると言える。
更に自分を驚かせたのはハンガリーのチーム
SUICIDAL LIFE STYLE のショーであった。
彼らのショーはパワームーヴのスキルを強烈に強めたような内容で、そのスキルの深度には驚くべきものがあった。
その他、95年にNYで知り合ったスイスの老舗、CRAZY FORCE CREW や、ROCK FORCE CREW と因縁の対決が噂されていたフランスのFamilyなど、すべてのチームのショーを終了した。
この後バトルに残るチームの発表となるわけだ。
果たして我々スパルタニックロッカーズは、決勝のバトルに残る事が出来るのか・・・・
しかし、実は、この大会において、我々はショーやバトルの他にもう一つ、とてもとても大切なイベントが残されていた。
バトルカードが発表される前に、いよいよその大切な時間がやってくる。
End of This Story
To Be Continued
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