俺たちSpartanic Rockersの
波乱万丈な Story vol.034
BOTY 決戦の日!
ドイツで開催されている世界規模のブレイクの大会、
Battle of The Year(バトル・オブ・ザ・イヤー)に参戦しに来た我々SpartanicRockersの5人。
いよいよ決戦の日、当日となった。
*トップの写真はアメリカのROCK FORCE CREW
前列左から:Vietnam,Miah,Profo
後列左から:Bionic Man,Gerald,Alwayne,Jeff
会場は幕張メッセのような、いわゆるフラットの展示会場に仮設舞台を設置した形式であった。
会場自体は結構広かったが、仮設でくまれた舞台は例年より少し小さかったのではないだろうか。
いよいよ開場の時が来て観客が入り始めると、音楽もスタート。
バトルやパフォーマンスは舞台上で行われるが、この会場は観客席がなく、オールスタンディングの状態である。
なので観客席側には自然とサークルがいくつもではじめた。
基本、世界各国から参加しているB-BOYも観客席側にいたので、観覧にきたB-Boy達と混ざり合って、ぐちゃぐちゃに盛り上がっていた。
前日外出禁止を出されていたうちのメンバー達も水を得た魚のごとく踊り始める(笑)
確か、会場に来て初めて知ったのであるが、大阪のB-GIRL チーム4STEPSET や、AIR GROOVE CREW のACTION(アクション:現在石川県在住で地元のシーンの活性化に貢献) なども来ていた。
ACTION から当時の話を聞いてみた。
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以下、ACTION談
とにかく当時のスパルタニックの人気は凄くて、
私が日本人だというだけでかなり沢山のB-Boyから
「おまえはスパルタニックを知っているか?」
「知り合いか?」などと声を掛けてもらいました。
中にはI know!!って言ったら私に「サインをくれ!」なんてB-Boyもいました??
あと、あの広い会場の中でやっとの事でJo君を見つけて声を掛けたら、
いきなり体を押されて無理矢理サークルに出されました。
ウォーミングアップが出来てないのと、初海外、
かつ皆が日本人B-Boyに注目してるという異様な雰囲気の中での1ムーブはグタグタに終わりましたが、Jo君からは「やるじゃん!!」って言って貰えたことがとても嬉しかったです。
宮田さんが海外の方達と英語で会話して、それをスパルタニックの皆んなに通訳している姿もカッコいいなー!ってとても印象に残ってます。
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確かに広い会場の中、そこら中にサークルができて観客も出演者も混ざって踊りまくっている中では、特定の人物を探し出すのは一苦労な状態であった。
さて、イベントが開始されるとまず各チームのショーケースが始まる。
どのチーム例外なくもすごい技のスキルを見せつけるダンスショーケースである。
確かにすごいスキルのB-Boyばかりであったが、URBAN SKILL 、UK B-BOY CHAMPIONSHIPS と2度ヨーロッパの大会を経てきたので、自分的には想定内の展開であった。
恐らく他のメンバーも同じような気持ちだったのではないだろうか。
ただ、1つのチームを除いては・・・・
そのチームとはまたしてもアメリカのチーム、
ROCK FORCE CREW である。
YOUTUBE や SNS の無いこの時代、すべての情報がリアルタイムに自分達のに届く状態ではなかった。
UK B-BOY で戦った、超有名チーム STYLE ELEMENTS(スタイル・エレメンツ)と違って、我々は誰もこのチームに対する知識はゼロだったのである。
そんな我々は彼らのショーケースを見て驚愕することとなる。
とにかく新しい。
踊り方もフレッシュであるが、パワームーヴの内容やつなぎ方なども超フレッシュ!!
これぞ「アメリカ」的な新鮮さに溢れたショーケースであった。
後から聞いた話ではあるが、彼ら、ROCK FORCE の全く新しいスタイルには自分達だけではなく、BOTY のスタッフや、ヨーロッパのB-BOY 達もかなり驚いていたようだ。
それだけ彼らのムーヴはあらゆる面で新しかった。
そしていよいよ我々のショーケースの時間となった。
今回のショーにはそれなりの自信があった。
UK B-BOY で海外のショーやバトルを経験してきた俺たちは、
自分がSPARTANIC の日本人メンバーを選定するときに考えた、
立ち踊りも踊れるB-BOY CREW というコンセプトを強化するとともに、
ツヨシ達と考えた「日本」リプリゼントのコンセプトにより「ストリートファイター」の音源を抽出して作ったオリジナルなショーケースである。
しかも日本で実際のダンスイベントに出て検証と修正を繰り返してきたショーである。
この時点では今までやってきたショーケースの中では間違えなく最高の仕上がりになっていたと言える。
ツヨシやJO は前日の外出禁止を受けて、コンディションも上々なはず(?)
ただ、俺のヒザは最悪な状態で、この本番当日も基本は曲げる事が全くできないほどの痛みを伴っていた。
しかしやるしかない。
いよいよ俺達はBOTYパフォーマンスの舞台に立つ事となった。
End of The Spartanic Rockers Story Vol.034
To be continued
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