前夜祭からぶちかます! Spartanic Rockers Story Vol.023

俺たちSpartanic Rockersの
波乱万丈な Story vol.023

前夜祭から ぶちかます!

ロンドンで開催されるUK B-BOY CHAMPIONSHIPS への参加のため、始めてイギリスに上陸した我々スパルタニックロッカーズ日本人メンバー。
凸凹5人組。

さて、本編と話しはちょっとずれるが、今回のイギリス初訪問で、自分にとっては結構ショッキングな事がもう1つあった。

UK B-BOY CHAMPIONSHIPS のイベント前日の朝、我々は地元テレビ番組への出演を依頼された。なんという番組かは覚えてないが、朝の情報バラエティみたいな番組だったと思う。朝テレビ局に連れていかれ、スタジオ入りすると、ディレクターと思われる女性がやってきて、”誰か英語が話せる人はいますか?”と聞いてきた。
“はい”と自分が応じると、その後彼女はなにか説明をし始めた。
ショックな出来事とは、
その時彼女が説明した内容が、
というか彼女が話している言葉が自分には全く分からなかったのである。

100%。

彼女が話しているのはもちろん英語である。
同じ言語で、ここまで分からないという事がショックというか、びっくりして、俺はわかったようなふりをして、相槌をうつ事しかできなかった。
ひとしきり説明が終わった後(この時点で俺が得た情報は0%(笑))、JOやツヨシが寄ってきて俺に尋ねる。
「なんて言ってたんですか?」

俺の答え
「分からない。とにかく踊ればいいんだよ。」

我々は先方がかける曲でフリースタイルで適当にソロダンスを踊って無事収録を終えました(笑)。

このイギリス発音問題は今でも自分は引きづっている問題だが、この初回の訪問時は特にひどかった。ホテルのフロントの人が言っている事も半分以上理解できなかった。
フロントの男性が同僚の人に俺の事を、
「この人は英語があんまり分からないから・・・」と説明していたのを複雑な気持ちで聞いていた事をよく記憶している。

自分達が高校生や大学生だった80年代~90年代、日本の若者はアメリカ文化から非常に強い影響を受けていた。ダンスやファッション、ライフスタイル等はアメリカからの影響がとても強く、外国=アメリカと言っていいぐらいの状態であった。
独学で英語を学んだ俺は(とはいえ日常会話程度しかできない訳だが)同じくアメリカの英語を学んできていて、イギリスの英語に直に触れるのが今回が初めてだったのだ。だからこのアメリカと違うイギリスのイントネーションの違いに全くついていけなかった。

それから、これはあんまり公に言えないことだが、UK B-BOY FINAL のたびに顔を合わせる、スタッフ、仮にA君としておくが、彼の言っていることも最近までほとんど分からなかった。A君の発音は俺からすると、強いイギリス発音で、話が全く入ってこないのである。現場ではそこまで大事な話もなかったから、初回のテレビ局同様、適当な相槌でやり過ごしてきたが、最近ようやく分かるようになってきた。それは彼とより人間関係が出来てきて、親密に話すようになったからなのである。親しくなったゆえに、今まで何年も適当に話しを受け流してきたとは言いずらい(笑)
えー、お前分かってなかったのに分かったふりしてたのと言われてしまうと困るので、ここでも敢えて名前は書かないでおきます。

さて、話を元に戻しますがイベント本番の前日は、クラブで前夜祭(WARM UP PARTY)が開催された。
このクラブはUK B-BOY のオーガナイザーのHOOCHがプロデュースしているクラブ”Funkin’Pussy”である。


もちろん参加した俺達。
イベントには世界各地からUK B-BOY に参加しに来たB-Boy達も皆集まっていた。
B-Boy達が集まり、音楽があれば当然のように始まるのはサークルバトル。
Style Elements も含め、多くのB-Boy達が輪になって始まるフリーサークルに当然躍り出たのはJOとツヨシのコンビ!
俺は一切踊らなかった。
それはバトル当日まで、自分達の手の内を見せたくなかったのもあるし、逆に相手チームの手の内を知りたかったからじっくり観察をしていたのだ。
今の自分だったら、もちろん楽しみ程度には踊っていたと思う。
何故なら、それがダンスだから。
でも、この時の俺は違った。
大会で優勝するんだという意気込みが最優先で、それ以外の事は全て2の次3の次だからだ。
逆に言うとJOとツヨシは完全に違った。
自分達をREPRESENT(リプリゼント)する事しか頭にない2人!!
踊る踊る、踊りまくる2人。
特にスタイルエレメンツを前に、この2人がじっとしていられる訳がない。
前夜祭から完全にぶちかます2人。
とにかく、何回出たか分からない程、ネタが尽きるまで踊りまくるJOとツヨシであった。

しかしこの行動が、この後予想しな事態を引き起こすこととなる。
それは追ってのお話。

こうして大会を明日に控えた熱い前夜祭の夜はふけていきました・・・。

End of The Spartanic Rockers Story Vol.023

To be continued


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まさかの超人登場!!! / Spartanic Rockers Story Vol.022

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UK B-Boy 予想を超える夢の舞台!! Spartanic Rockers Story Vol.024