#05 札幌の地下街から生まれた曲 Virtual Insanity / Jamiroquai

DJ TKO 感動の名曲紹介コーナー

“Virtual Insanity”(ヴァーチャル・インサニティ)
この曲は、Jamiroquai(ジャミロクワイ)というイギリスのグループによる
1996リリースの、彼らの3枚目のアルバム”Travelling Without Moving”
からの2枚目のシングルカット。

題名を直訳すると「仮想狂気」

???

「なんのこっちゃ」って感じですが、
歌詞を見てみると人間の愚かさを歌っていると理解できる内容です。
結構バックグラウンドに含みを持たせたリリックで、
受け取り方次第で深い内容が読み取れます。

そんな事分からなかった聞き始め当初と、
分かった後では印象もだいぶ違ってくる曲だ。

ただ、そのメロディーは美しく流れるようで、
歌っているJK(ジェイソン・ケイ)のヴォーカルとのマッチングも素晴らしい。
歌詞の内容が分からなくても、恐らく愛とか恋の歌ではないんだなって感じはする曲だと思います。

楽曲の制作には札幌の地下街がインスピレーションを与えたと言われている。
確かに特徴的なミュージックビデオは閉鎖された地下街を思わせる趣向であり、動いている床がVirtualな(仮想的な)現実を連想させる。
そして数多くの賞を受賞したこのMVでは、実際動いているのは「床」ではなく、「壁」らしい!

この曲は自分にとっては本当に素晴らしい曲ですが、
チャートで1位をとったのは、アイスランド、イタリア、イギリスなどで、
他の国では10位以下とか、アメリカでは40位前後と、そこまでヒットしていなかったようです。

意外!!

こんなに素晴らしい曲なのに・・・


人の好みもそれぞれだし、国によっても大分状況が違うのかなと思いました。

でも、それが本来正常な世界だと思います。

この曲でも、
「誰かに惑わされないで自分で判断しろ」って言っているように思えます。

流行ってるからではなくて、
自分が好きだからって事が一番大事なんだと思う。


ちなみに、ややこしい話だが、このグループ、
レコード会社としてはJK一人、ソロとの契約だが、
JKの考えで、Jamiroquaiはグループとして存在しているらしい。
要するに、レコード会社からの契約上は”Jamiroquai”というソロアーティスト=JK だが、JKがバンドメンバーを雇っている形で、グループとして”Jamiroquai”が存在するという事らしい。

JKが友情からそれをやっているのであれば、素晴らしい話ですね。

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