DJ TKO 感動の名曲紹介コーナー
心が離れてしまった恋人へ
最後のお願いです
・・・そんな切ないストーリー
これは、イギリスのシンガーソングライター、Adele(アデル)の3枚目のアルバム”25″からの1曲。
楽曲制作にはアデル本人のほか、 Bruno Mars(ブルーノ・マーズ)も参加しています。
アデルがブルーノ・マーズとセッションをしている時、はじめ2人はアップテンポな曲を作ろうとしていたが、アデルがピアノバラードを提案してこの曲ができたらしい。
またこの曲はBilly Joel(ビリージョエル/アメリカのシンガーソングライター)の影響をうけ、イントロもピアノだけになったとも言われている。
・・・なるほど、そういう事か。
俺はビリー・ジョエルで育ったといってもいい。
そう言われれば、確かにビリー・ジョエルのフレイヴァーはばっちり感じられる曲である。
この曲を初めて知ったのは、アデルではなくブルーノ・マーズのヴァージョン。
彼がBBC Radioでライヴで歌っているものです。
曲のアレンジ、歌のうまさが、楽曲の良さを何倍にもしているように感じます。
ブルーノ・マーズ ヴァージョンを最初に聞いた自分は、後からアデル ヴァージョンを聞くのですが、現在においても圧倒的にブルーノ・マーズ ヴァージョンが好きです。
メロディーも素晴らしいが、歌詞はなんとも心にしみる、今夜を最後に別れゆくカップルの物語。
多分、歌の主体は女性の方だと思われます。
あなたの気持ちが離れてしまっていることは分かっているけど
ALL I ASK(お願いだから)
せめて今夜だけ、恋人のように振舞って
最後の思い出をください
・・・というような歌詞です
自分がぐっとくる歌詞は、
“Give me a memory I can use”
直訳すると、
「自分が使える記憶(思い出)を下さい」
です。
人間は、過去の事をいろいろ思い出して、感傷に浸ることがままあると思います。
悲しい思い出、楽しい思い出、
思い出したくない嫌な思い出もあると思う。
この歌の主人公は、あなたの気持ちが離れてしまったのは分かっているけど、
恋人だった事を思い出して、その思い出でこの後生きていくから
最後に思い出を下さい・・・
と歌っているのです。
なんとも切ない歌詞ですね。
I CAN USE(私が使える)思い出を下さい。
といういい方が、
“USE”とうい言葉が、
シンプルなだけに自分の胸には響きます。
ALL I ASK は
UK Singles Chart で最高41位
アメリカのBillboard Hot 100で最高77位
大ヒットソングではないけれど、ずっと残っていく名曲と確信しております。
END OF THIS STORY