2018年 全日本高等学校チームダンス選手権大会 Part.2

2018年9月16日

北九州メディアドームにて、高校生のダンス部ナンバーワンを決定するコンテスト

「全日本高等学校チームダンス選手権大会」

の決勝大会が開催されました。

 

今回もジャッジさせていただいたこの大会について所感を書かせていただきます。

大会前のジャッジミィーティングで、大会を取り仕切る緒方先生から

「生徒は3年間この日の為に頑張ってきているので、審査よろしくお願いします」

というお話がありました。

生徒の想いを見てきている先生ならではの言葉で、こちらも襟を正してジャッジに臨まないといけないと改めて思いました。

 

先生の言う通り、高校生の皆さん、その熱量はどの学校も素晴らしいものがありました。

皆さんはこの大会に向けて多くの時間と労力と、そして気持ちを使って来たんだと思います。他のどの大会よりも、熱量、かける気持ちは強いのかなと感じました。

そういう「気持」は形には現れませんが、確実に人の心を動かす、大切な要素だと思います。

大会は、12名以下で構成されるチームの小編成部門と、13名以上で構成される大編成部門の2部門で争われます。

各部門で順位をつけるとともに、両部門合計点数が最も高いチーム(学校)が総合優勝校となります。

小編成といっても最大12名という人数構成の為、ダンス力だけでなく、構成力/演出力も問われてくることになります。その為、各校大人数をいかに良く魅せるかという工夫にあふれておりました。大人数での構成、演出は相当な労力を要すると思います。皆さんの努力と練習の成果が見て取れました。

 

逆に気になるところもいくつかありました。

まずは、同じ楽曲で踊っているチームが多いという事。

最新のヒット曲などであれば、一般のダンスコンテストでもまま見受けられる現象ですが、5年、10年、あるいはそれ以上前の楽曲が複数のチームで何度もかぶるという事は基本ありません。

しかも、もっと言うと、そのかぶっている曲というのは、前の年やその前の年ともかぶっている曲が複数ありました。

 

これは、自分の勝手な想像で、検証したわけではないので間違っていたら申し訳ありませんが、もしかしたら過去に上位入賞したチームの楽曲を使っているのではないでしょうか?

 

この曲でどうしても踊りたいというモチベーションであれば、曲の古い新しいは関係ないし、楽曲がかぶってしまっても仕方ないと思います。

それは、それだけ名曲だからという事なのでしょう。

 

でも、もし上位入賞するために過去の入賞チームの楽曲を選んでいるとしたら、それは非常に問題な選曲方法だと思います。

同じく、ダンスの構成や衣装のチョイス等も同じ事だと思います。

 

 

コンテスト、出るからには

「勝ちたい!」

「優勝したい!」

 

その気持ちは良くわかります。

自分も過去にコンテストやバトルに出てきて、悔しい思いもしてきました。

 

ただ、基本的な考え方として、

これはダンス全体の考えといってもいいと思いますが、

 

「出来るだけ自分らしさを出す=他人と違うようにする」

 

という事は大切な事です。

特に、ヒップホップカルチャーでは当たり前の事ですが、オリジナリティは必須の要素です。

B-Boyのバトルでは、誰かのムーヴをまねして踊ると「バイト=パクリ」としてバッシングされます。

オリジナリティを表すのに、チームのダンスで言えば、選曲/楽曲構成も重要なファクターであると言えます。

敢えて奇をてらった選曲をする必要はありませんが、自分達が本当に踊りたい、そして他の人が使わないだろうなと思う選曲をするのがベターであると思います。

 

続きは

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